秋の夜長と瞑想
2026/09/27
日が暮れるのが少しずつ早くなり、夜の時間が長く感じられる季節になりました。
静かな秋の夜。ゆっくり過ごしているはずなのに、頭の中では今日あったことを振り返ったり、明日の予定を考えたり。
「あのとき、ああすればよかった」
「明日はこれをしなければ」
「これからどうしよう」
身体は休んでいるのに、頭だけが働き続けている。
そんなことはありませんか?
考えることは、もちろん悪いことではありません。私たちが生活していくために必要な働きです。
けれど、休んでいるときまで次々と思考を追いかけていると、なかなか「何もしない時間」がありません。
ヨガは、心を静かにするためのもの
ヨガというと、身体を動かすポーズを思い浮かべる方が多いかもしれません。
けれど『ヨーガ・スートラ』では、ヨガをこう定義しています。
yogaś citta-vṛtti-nirodhaḥ
(ヨーガ・スートラ 1-2)
「ヨガとは、心の働き(citta-vṛtti)を静めることである」
私たちの心には、次から次へと思考が現れます。
だからといって、瞑想とは「何も考えてはいけない」と頑張ることではありません。
考えが浮かんだことに気づいたら、それ以上追いかけない。
そして、呼吸や身体の感覚、「今ここで起きていること」へ戻ってくる。
その繰り返しです。
食事の時間を、少しだけ瞑想に
瞑想状態の感覚を掴むのにおすすめの方法があります。
今日の食事で、こんなことを試してみてください。
ひと口、食べ物を口に運んだら、一度お箸を置きます。
そして、すぐに次のひと口へ進まず、ゆっくり噛んでみます。
口の中にある味。
香り。
温度。
食感。
それらを、ただ感じてみてください。
「これは甘い」「これは何の味だろう」と分析し続ける必要もありません。
ただ、口の中で起きていることを感じる。
するとほんの短い時間でも、明日の予定や、さっきまで考えていたことから離れて、「今、食べている」という経験そのものにいる瞬間が生まれます。
考えが浮かんできても大丈夫です。
「あ、また考えていた」と気づいたら、もう一度、味や香り、噛んでいる感覚へ戻ります。
これも瞑想への入り口です。
「考えない」のではなく、「追いかけない」
頭の中を空っぽにしようとすると、「考えてはいけない」という新しい思考が生まれます。
ですから、無理に思考を止めようとしなくていいのです。
考えが現れても、それについて次々と考え続けない。
ただ気づいて、戻る。
食事なら味へ。
歩いているなら足の裏の感覚へ。
夜、静かに座っているなら呼吸へ。
私たちの日常には、こうした小さな瞑想の入り口がたくさんあります。
秋の夜に「何もしない時間」を
スマートフォンを見たり、動画を見たり、本を読んだりすることも、もちろん楽しい時間です。
でも、ときには何かを自分の中へ入れることをやめてみる。
ほんの5分でも、スマートフォンを置いて、静かに座ってみてください。
呼吸を感じる。
何かが浮かんできたら、それに気づく。
そしてまた、呼吸へ戻る。
「うまく瞑想できたか」を評価する必要もありません。
秋の夜長。
何かをする時間だけではなく、何もしない時間を持つことも、ヨガの実践のひとつです。
考えることをやめようと頑張るのではなく、考えを追いかけない時間を少しずつ知っていく。
今夜の食事のひと口から、始めてみてください。
頭がぼんやりする、集中しづらいと感じる方へ
考えすぎとは少し違って、「頭に霧がかかったような感じがする」「集中しにくい」「考えがまとまりにくい」という感覚を、近年では「ブレインフォグ」という言葉で表すことがあります。
PRASANTHIでは以前、ブレインフォグと瞑想についてもご紹介しています。
和泉市で瞑想を体験してみませんか
PRASANTHIでは、和泉シティプラザで日曜日に瞑想クラスを開催しています。
瞑想が初めての方もご参加いただけます。「何も考えないようにする」のではなく、呼吸や身体を感じながら、自分の心を静かに見つめる時間です。
◼︎日曜日/和泉シティプラザ3階 和室
60分/参加費500円

