更年期をどう生きる?
2025/03/03
更年期をどう生きる?
更年期は、人生の大きな節目のひとつです。身体や心にさまざまな変化が訪れるこの時期を、どのように受け入れ、どのように生きるのか? それは人それぞれですが、ヨーガの視点から見ると、更年期は「自分を見つめ直し、より調和の取れた生き方へと移行するチャンス」とも言えます。
今回は、男性編と女性編に分けて、それぞれの視点から更年期をどう生きるかを考えていきます。
更年期を迎える男性へ
〜静かな力を養う〜
【男性編】
1. 男性更年期とは?
男性ホルモン(テストステロン)の減少により、体力の低下、気力の減退、集中力の欠如、イライラ、不眠などが現れることがあります。これらは「加齢による変化」だけではなく、ストレスや生活習慣の影響も大きいのです。
2. 受け入れることから始める
男性は「弱音を吐かない」「我慢する」という価値観を持ちやすいですが、まずは「変化があるのは自然なこと」と認めることが大切です。
3. ヨガ的アプローチ:身体と心の調和
• 呼吸法(プラーナーヤーマ):深い呼吸は、自律神経を整え、心を安定させるのに役立ちます。
• 適度な運動(アーサナ):関節や筋肉をゆるめることで、血流を促し、エネルギーを巡らせます。
• 瞑想(ディヤーナ):余計な思考を手放し、心の静けさを取り戻します。
4. 新しい役割を楽しむ
これまで「仕事」や「家族の支え手」としての役割に重きを置いていた人も、自分自身の時間を持ち、趣味や学びを深めることが、豊かな人生につながります。
更年期を迎える女性へ
〜ゆるやかに流れを受け入れる〜
【女性編】
1. 女性の更年期とは?
エストロゲンの減少によって、ホットフラッシュ、動悸、倦怠感、イライラ、落ち込みなどの症状が現れることがあります。体調の変化が気持ちにも影響しやすいため、心と体の両方に目を向けることが大切です。
2. 「変わること」を怖がらない
更年期は「終わり」ではなく、新しい自分に出会うプロセス。今までとは違うリズムを受け入れ、無理をせず、自分を大切にすることが鍵になります。
3. ヨガ的アプローチ:心身を優しく整える
• ゆったりとしたアーサナ:股関節を開くポーズ、背骨を伸ばすポーズなど、身体をやさしくほぐします。
• 呼吸を深める:長く穏やかな呼吸で、自律神経を整え、不安を手放します。
• セルフケアを意識する:ヨガ哲学では「アヒンサ(非暴力)」という教えがあります。これは他者だけでなく「自分に対しても優しくあること」を意味します。
4. 新しい人生のステージへ
家族や社会のために頑張ってきた人ほど、「これからは自分のために生きる」という意識が重要になります。新しい趣味、学び、交友関係を通じて、人生を豊かにすることができます。
更年期を伝統ヨガの智慧で豊かに生きる
更年期は、「何かを失う時期」ではなく、「新しい自分に出会う時期」です。 インド伝統のヨガは、身体を整えるだけでなく、心を穏やかにし、自分自身をより深く理解する助けになります。
PRASANTHI traditionalyogaでは、更年期を迎える方々が心身のバランスを取り戻し、穏やかに過ごせるよう、インド哲学の視点を交えながらサポートしています。
新しい自分に出会うために、一歩踏み出してみませんか?